植物研究者の皆様へ
平成 14 年 12 月 11 日
ミニポットの改善について（2）
日東紡 北島
拝啓 初冬の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて去る 10 月 23 日付けの文書にて、私どもは追加試験を実施し結果を報告すると申し上げておりました。実際に理化学研究所に播種をお願いし生育テストを実施致しましたが、思うような結果が得られず、十分な改善には至っておりません。とりあえず現段階の状況を、以下の通りお知らせします。
敬具
1．追加テスト結果
バインダーを 2 年前と同じ（ Ba タイプ）に戻した改良品とクレームを起こした品をそれぞれ・無洗浄 ・軽くすすぐ程度 ・充分洗浄 の 3 水準で生育させてみました。結局、改良品を十分洗浄した区が最も良好な生育を示しました。私どもとしては改良品の区でなら、軽くすすぐ程度でも良いのでは_と期待したのですが、シロイヌナズナは葉が白化・萎縮し、うまく育ってくれませんでした。
2．当面の対応
皆様には大変申し訳ありませんが、充分洗浄してお使い頂きたく存じます。
3．追加テスト（2回目）の実施
その後、バインダーだけでなく原料の玄武岩の比率も 2 年前に戻した製品を作りました。これを再度理化学研究所に持ち込み、試験を依頼することになっています。結果が出るのは年明け後の1月下旬頃になります。
4．製品情報
M35T40 のみ、まだ改良品の在庫がありません。次回製造は 12 月 24 日頃の予定です。その他のM25S30、M30S30、M40T40、M50T50 は（まだ不十分ですが）改良品の在庫に切り替わっています。
私どももシロイヌナズナがこれほどデリケートであったとは思いませんでした。引き続き改善の努力を継続致しますので、ご理解のほどお願い申し上げます。
以上
→ [nazuna 01776] ロックウール使用による生育障害対策（III）
→ [ nazuna 01721 ] ロックウール使用による生育障害対策（II）
→ [ nazuna 01658 ] ロックウール使用による生育障害対策
