[ nazuna 01658 ] ロックウール使用による生育障害対策

植物研究者の皆様へ

平成 14 年 8 月 23 日

ミニポットの生育障害について

日東紡 北島

 拝啓 残暑の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は当社ロックウール製品に格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて皆様ご存知の通り、昨年の夏にシロイヌナズナに対する生育障害を招いてしまい、バインダーの変更( Na から K へ)+製品の交換という処置をとらせて頂きました。これで一件落着かと思われましたが、今年の6月あたりからまた苦情が寄せられており、対策が不十分であったことがわかりました。おそらく潜在的にはもっと多くの方にご迷惑をおかけしているはずで、遅ればせながら深くおわび致します。
現在原因を調査中ですが、解明にはなお時間を要する見込みです。そこでメーカーとして下記の通り研究者の皆様にお願いするとともに、当社の対策についてお知らせ致します。

敬具

1.問題が報告された LOT
10524、10531、10925、11129
その後社内の播種テストでは 20716 も正常に生育せず。→ 全てあやしいと考えるべき代替品を送ろうにも、安全であると確信が持てる製品がない状態です。

2.当面の対策
十分な洗浄により、ほぼ問題のないレベルまで回復することが京都大学などから報告されています。急ぎの試験をなさる方は、大変お手数ですがこの方法でご使用下さい。使用量が多いと非常に手間がかかるとの由、本当に申し訳ございません。

3.メーカーによる根本的な対策
ミニポットに関しては、問題のなかった平成 12 年 4 月以前の Ba バインダーに戻します。
バインダーの取り寄せ、製品加工などに要する日数を加味すると、製品の出来上がりが 9 月下旬になります。これから理研に生育チェックを依頼し、3-4 週間で判定可能となりますので、晴れて出荷できるのは 10 月下旬の見込みです。
これでも生育が悪かったら、ということは考えたくありませんが、その場合はもはや研究機関向けに販売する資格はないと思っています。とにかく今は信用回復に努力致します。

以上

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