[ nazuna 01721 ] ロックウール使用による生育障害対策(II)

植物研究者の皆様へ

平成 14 年 10 月 23 日

ミニポットの改善について

日東紡 北島

 拝啓 秋冷の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は当社ロックウール製品に格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて去る 8 月 23 日付けの文書にて、主にシロイヌナズナの生育障害に対する改善策が 10 月下旬までに完了すると、メーリングリストを通じて申し上げておりました。その時期が参りましたが、本年 7 月までの商品に比べると改善の跡は見られるものの、その後試作した品はまだ万全といえる状態にありません。まずは現状について、以下の通り報告致します。

敬具

1.テスト結果 バインダーを 2 年前のもの( Ba タイプ)に戻した試作品を製造。
理化学研究所植物科学研究センターにてテスト実施。→ 水洗なしで播種したところ、発芽率 88% 程度、初期は良好だったものの本葉展開後( 2 週間目あたり)からアントシアニンが発現、生育停止しました。
(従来の品は発芽率が 50% 程度、出た芽も最初から生育しなかった
ことから、多少洗えば使用できると推測しました。)

2.追加テスト 軽い水洗で障害を回避できるか、確認テストを実施予定です。( 10/ 末~)
十二分に洗えば、従来品でも何とか使用できることは京都大学などで
確かめられていますので、今回「軽く洗えば使える」レベルになっているか確認します。

3.当面の対応 バインダー以外に原因が隠れているとしたら、工場の改善がかなり難しいものになります。当面はこの改善品で対応させて頂くしかないと考えております。引き続き原因究明は行ないますが、なお時間がかかりそうです。

4.在庫    Ba バインダーで製造した改善品は以下の通りです。
M50T50   約 100 ケースあり lot 21014
M25S30   約 100 ケース( 10/25 ~出荷可能、 lot 21024 )
M30S30、M35T40、M40T40 は、順次製造予定です。
この 3 品種の在庫は危険な従来品です。改善品を作り次第処分していきます。

公約通りに対策が進まず、誠に申し訳なく思っています。しかし確実に進歩しておりますので、ご理解のほど、お願い申し上げます。

以上

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