植物総合カタログ: Exp-Plant Catalog – Plant Cell Lines
オンラインマニュアル: RIKEN BRC plant cell line documentation
Brachypodium distachyon embryogenic callus
植物培養細胞について
基礎から応用まで、様々な研究用途に適した植物培養細胞を提供します。
- 幅広い研究に活用できるモデル植物の培養細胞株
- 有用物質生産能力を持つ植物の細胞株
- GFP等蛍光タンパク質遺伝子を導入した形質転換細胞株
植物培養細胞の性質は培養環境の変化や継代操作方法の仕方よって変わることがあります。
実験の再現性を確保するためには、同じ性質を保持した培養細胞を使用することが必要です。
実験植物開発室では、性質の安定した培養細胞を提供できるように努めています。
取り扱い方
植物培養細胞には、液体培地で培養する懸濁培養と固形培地で培養するカルス培養があります。
どちらも生細胞で維持する必要があり、定期的に継代を行います。
必要な機器や設備、培養環境及び継代方法は細胞株ごとに異なります。
ご不明な点は提供係 plant.brc@riken.jp までお問い合わせください。
RIKEN BRC plant cell line documentation(オンラインマニュアル)
提供申し込み方法
提供係 plant.brc@riken.jp に直接ご連絡ください。
申し込み方法・必要書類をご案内します。
寄託者との寄託同意条件により、追加の書類が必要な場合があります。
配送方法
植物培養細胞は宅配便で送付します。発送準備にかかる日数は細胞株ごとに異なります。
発送日はお申し込み後に打ち合せの上で決定します。
到着後、培養細胞を新鮮培地に移植して、培養を開始する必要があります。
冷蔵・冷凍で保存することはできません。
事前に培養環境の整備や培地・器具等の準備をお願いします。
懸濁植物培養細胞継代培地の提供オプション
シロイヌナズナT87懸濁培養細胞株(rpc00008)を提供する際に、最初の継代に使用するJPL培地 (最終調整量250 mL分)を提供します(別途手数料)。
T87を培養して増殖に問題がないことを確認しています。
品質管理
植物培養細胞を長期間維持する場合、細胞株を取り違える可能性があります。
実験植物開発室では、取り違いを防止するために1年ごとに遺伝型検査を実施しています。
ヒト・動物細胞リソースでは、理研BRC細胞材料開発室や関連学会が細胞株の同一性に注意を喚起しています。この問題に対して国際的に懸念が示されており、ジャーナルには注意喚起の記事や検証方法に関する論文が掲載されています。
論文記載のお願い
成果論文を発表する際には、細胞株の入手元の記載をお願いします。
記載例:
Nicotiana tabacum BY-2 cell line (rpc00001) was provided by the RIKEN BRC through the National BioResource Project of the MEXT, Japan.