提供リソースの品質管理

“寄託リソースの品質管理”はこちら

実験植物開発室では、(1) 個別のシロイヌナズナの種子(2) シロイヌナズナ種子のプールセット(3) 個別のcDNA/ESTクローン(4) 植物培養細胞(5) ミナトカモジグサ種子(6) 植物形質転換用ベクターを取り扱っています。実験の再現性を確保するため、それぞれの材料に応じて、必要な検査を行っています。

(1)個別のシロイヌナズナの種子

シロイヌナズナ種子はバイアルに封入して常温で簡易書留にて郵送します。
寄託者または開発者より提供された遺伝型及び表現型等の情報はカタログデータに記載します。

当室で実施する品質検査

実施項目:

  • 発芽能力の検査(前回の検査より3年以上経過している場合)
  • 遺伝子組換え体の場合には寄託者より得た挿入遺伝子配列に関わる情報の確認
  • 野生系統の場合にはSSRマーカーによる遺伝型解析(新たな提供用ロットを作成した都度)

未実施項目

  • 遺伝子組換え体に挿入された配列の全長塩基配列の確認
  • 野生系統の全ゲノム塩基配列の確認

(2)シロイヌナズナ種子のプールセット

プール種子は、バイアルに封入して常温で簡易書留にて郵送します。
寄託者または開発者より提供された遺伝型及び表現型等の情報はカタログデータに記載します。

当室で実施する品質検査

実施項目

  • 発芽能力の検査(前回の検査より3年以上経過している場合)

未実施項目

  • 遺伝子組換え体の挿入位置及び塩基配列の検査

(3)個別のDNAクローン

遺伝子材料は乾固した状態でバイアル中に封入し常温で簡易書留にて郵送します。
寄託者または開発者より提供された塩基配列等の情報はカタログデータに記載します。

当室で実施する品質検査

実施項目

  • インサートDNAの5’側と3’側またはその一方の配列の取得(新規の提供ロットを作成する都度)

未実施項目

  • インサートDNAの全長配列の取得

(4)植物培養細胞

植物培養細胞は、プラスチック容器に封入した固形培地上に静置して、あるいは液体培地中に懸濁して宅急便にて発送します。
寄託者または開発者より提供された培養条件、物質生産などの特性、塩基配列等の情報はカタログデータに記載します。

当室で実施する品質検査

実施項目

  • 各細胞が由来する植物種を同定するための遺伝型の検査(前回の検査より1年が経過する毎)
  • 遺伝子組換え細胞の場合導入された遺伝子の解析(前回の検査より1年が経過する毎)

未実施項目

  • 物質生産細胞株に含まれる目的物質の同定及び定量

(5)ミナトカモジグサ種子

ミナトカモジグサ種子はプラスチックバイアルに封入して常温で簡易書留にて郵送します。

当室で実施する品質検査

実施項目

  • 発芽能力の検査(前回の検査より3年以上経過している場合)

未実施項目

  • 遺伝子型の検査

(7)植物形質転換用ベクター

当室で実施する品質検査

実施項目

  • 選択マーカーの確認
  • 組換え配列の確認

未実施項目

  • 全長配列の確認
  • 形質転換効率の確認
  • レポータータンパク質、タグ配列の発現検査など


コメントは受け付けていません。