事業の概要

バイオリソースとはライフサイエンス研究に必要不可欠な生物材料(動物・植物及び微生物の個体・組織・細胞・遺伝子材料とそれらの情報)を指します。優れたバイオリソースを整備し提供することは、研究と産業の発展に欠かせません。

そこで理化学研究所バイオリソース研究センター(BRC)は国内外の関連機関と緊密な連携しつつ、マウス及びシロイヌナズナ等の動植物個体、ヒトおよび動物の細胞株遺伝子微生物等のバイオリソースを収集し、厳密な品質管理のもとで保存するとともに、リソースの特性情報などを付加して国内外の研究者に提供しております。実験植物開発室では、世界的な課題である食料や環境の問題解決に貢献する研究基盤の構築をめざし、実験植物の種子、植物遺伝子材料、及び植物培養細胞の収集、保存、検査、提供業務を行うとともに、革新的なバイオリソースを整備し、また有効利用するための技術開発を遂行します。

当室は平成14年度より文部科学省が実施する「ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)」においてシロイヌナズナ種子、植物培養細胞・遺伝子の中核機関に選定され、モデル実験植物シロイヌナズナのゲノムリソースを中核とした事業を開始しました。また、国際シロイヌナズナ研究推進委員会(MASC)に参加し、国際連携のもとでシロイヌナズナの基盤整備を進めております。

理研BRCでは信頼性、継続性、先導性のあるリソース事業を目指しております。これからもライフサイエンスの発展と社会への成果還元のために、研究者コミュニティと連携して事業を進めて参ります。

 

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